2011年9月10日土曜日

WiFi、再会、ラグビーWC


新しい環境はいろろなことがおこる。ぼくのマックプロがwifiにつながらなくなってしまった。こちらのfreeという会社の電波をキャッチしているのだが、どうやらipアドレスが電波を解釈してくれなくなったようで、現在中断中。メールは、もうひとつのマック(家内が使うというのでもってきた)から「どこでもメール」で開いている。もちろん、市内のさまざまなhotspotにある他の電波は受け付けてくれるので、自然、カフェなんかに入る機会が多くなる。詳しい人に聞くしかないが、いまのところ見つかっていない。誰か助けて!といっても、超マイナーなこのブログで呼びかけてもね、と少し気持ちはダウンする。まあ、生活リズムは少し狂うが、なんとかなるだろう。
今週は2つの画廊でのヴェルニサージュ(展覧会のオープニングのことで、昔、展覧会の前に絵にニスを塗ったところから開幕を意味するようになった。仏語でニスのことをヴェルニっていうのだ)に行ってきた。ひとつはBD(フランスのマンガ)の作家の、マリー・アントワネット物語出版を記念しての原画展。去年、大学に来てもらったBD原作者ピエール・クリスタンに教えてもらった。この夏は映画の脚本を書いていたとかで、元気いっぱいだった。久しぶりに合うのはなかなか楽しい。そういえば、韓国の女性で、こちらの美大で映像を勉強していたユジン(冬のソナタの主人公と同名)にも再会。パリではいろんな人と偶然合うことが少なくない。
もうひとつの展覧会は、この知人も合うのは6〜7年ぶりなのだが、陶芸家のアンドッシュというフランス人。日本にもよく来ていて、現在は楽さんと仕事もしているの、少し知られてきた。日本の陶芸に触発されて独自の焼き物をしているアーティストだ。フランスでは、日本以上に陶芸の地位は低いらしい。まあ、こうしたこともそのうち終わっていくだろうけど。ということは、近代の価値秩序の終わりが始まったということである。悪くはない。
9月に入るとパリは活気を帯びてくる。画廊がぞくぞく開き始め、映画もカンヌの受賞作などが目白押しになり、行ってみたいものが目白押しだ(この表現の起源を知らないのだが)。
そうそう、ニュージーランドでのラグビーのWCが始まった。今日の朝は(こちらは午前中に生中継)日本とフランス、それからイングランドとアルゼンチン。日本が思った以上に善戦したのには驚いたが、いつものようにフランスはなめていた。それからゲームが相変わらず荒い。こちらのテレビに試合後の監督の渋い表情が何度も繰り返されている。ラグビーでもアルゼンチンを応援するのだが、今回のチームに2007年の10番、エルナンデスがいない。怪我だそうだ。前回、世界中を惹き付けた彼がいないのでは、と思ったが、意外と強かった。イングランドの出来が悪かったのか、力が拮抗しているのか、素人にはわかりにくいが、アルゼンチンのバックがいまひとつ、それからキックも。これでエルナンデスがいたらと思うのは、ぼくだけではあるまい。ともかく、WCは10月のぼくの誕生日まで続く。できたら、好きな国が優勝してほしいものだ。
このブログを近くの公園で書いている。パリは21世紀先端都市を目指しているのか、かなりサイバー都市にもなっている。パリ市が無料で公園や図書館でネットに接続できるようになっている。家にネット環境がないときには、そうしたところでできるようにとの配慮か。この公園もそのひとつ。ベンチに座ってパソコンを組んだ足に置きキーボードをたたいている。ただし、足が短いせいだろう、しびれてくる。さすが、パソコンのためのテーブルはない。そのパリはヴェリブという貸し自転車の都市でも知られているが、この秋には貸し電気自動車が登場するとのこと。ホーという感じ。雑なところやいい加減なところは日本から見ると気になるが、いろいろな前衛的な試みを見ると、世界の先端近代都市として200年近く存在しているパリの懐は深い。

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