2010年7月9日金曜日

流浪するアフリカのサッカー少年たち

この日曜日でW杯が終わる。オランダとスペイン。結局、「バルサの血」的決勝になってしまったのだが、ぼくとしてはオランダ。それより、こちらもほんとうに疲れてきた。1ヶ月は長い!
そんななか、この月曜日(だったと思う)にNHKのBSでヨーロッパでサッカー難民となったアフリカの少年たちのルポルタージュが放映された。さすがNHKである。5、6年前に、この問題を知りすごく気になっていた。南アでのW杯なので、その問題をレポートした記事やルポなどがないかと、日本の新聞や雑誌、ネットでかなり探したが、ぼくには何もひっかからなかった。サッカーと呼んで、世界との差を語る、あるいは世界を目指すという言説だけに還元しながら希望の情報をつくるだけの日本のサッカー・ジャーナリズムの貧困さかもしれない。そんな折のドキュメンタリーである。
ぼくはヨーロッパのリーグで活躍するアフリカのスターたちを見るとき、いつもこの少年たちのことが頭をよぎる。W杯のスリリングな試合でもそうだ。といって、フットボールに指を向けたいとは思っているのではない。その逆だ。だから素晴らしいのだ。フットボールは単純なものではない。グローバル化(世界のすべてが参加しているという意味では、このグローバル化こそ「グローバル化」といってもよい現象だ)するフットボールの奥の深さ、それは同時に世界、あるいは現実の深さでもあるだろう。そうしたフットボールの現実の中では、日本でよく言われる「サッカー文化」という言説などはほんとに甘えたものに見える。こんなことを考えながら、少し前に書いた文章があったことを思い出した。次のブログでそれを見てもらうことにしよう。


0 件のコメント:

コメントを投稿